〔22〕 段ヶ峰 旗谷遡上

2006年08月20日


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兵庫県 生野町

初めての沢歩き
アルプスに行く前にトレーニングをしたい。しかし、この真夏の暑さで兵庫の低山を登るのは暑くて辛い。
ならば、沢登りならぬ沢歩きでもしようとのことになった。設備投資としてフエルト底の沢靴を買う。
行先としては図書館にあった”近畿の日帰り沢登り”の本から段ヶ峰の倉谷を遡上することにした。

栃原集落から林道を登っていくと、一ノ滝へ向う林道途中に取水口のゲートがある。ゲート前に車を停めて、ここから沢歩きの練習を始める。
コスチュームは
ヤマビルが居るかもしれない、アブが飛んでいるかもしれない。の心配から濡れるのは覚悟で長ズボン、長袖シャツで挑む。
カメラは
沢歩きなので、転倒していつ水没するか判らないのでデジカメは持参せず、防水携帯電話にて写真を撮ることにした。しかし、おまけカメラでは目的を達することが出来ず、濡れない様にしてデジカメを持って行った方が良いことが判った。次回は誰かが犠牲になってデジカメを持っていこう。
どこを遡上する
初めての沢歩きなので無理をせず、”近畿の日帰り沢登り”に記載されている倉谷遡上の本筋にもならない下流部分からトライする。もし、それで問題ないなら一ノ滝から本編に入り、林道まで遡上しようと計画する。が、歩き始めに沢を間違い全ての計画がパーに・・・
初めて履く沢靴の感触を確かめながら、恐る恐る沢の遡上を始める。水が冷たくて気持ちが良い。
前日は雨だったが、沢水は適当な量でこの辺りに大きな滝も無く、軽快に歩ける。
滑滝部分は特に歩き易く、マイナスイオンが一杯出ている感じがする。
これ位の落込みなら正面突破で問題無し。
先輩のヘルメットとジャージのズボンは様になっているが、先輩も始めての沢靴、初めての沢歩きではある。
我がコスチュームは通勤ズボンにマリンジャケットなので、沢歩きには様にならない格好である。
上流に行くに従い、杉の倒木が目立つ様になり、沢歩きではなく、倒木乗り越しが多くなる。この時点では沢間違いに気付いていなく、一ノ滝が現われないのに疑問を抱いていただけだった。
3m程の落込みであるが適度なステップがあり、難なくクリヤー。これ位は楽しく登れる。
この滝には二人交代で左側からチャレンジするが、登れそうで、危険そうで、結局は諦めて薮扱きをして巻く。薮扱きはイバラだらけで掴める物がない。イバラにタオルを巻いて登り切る。
倉谷を歩いているつもりが旗谷に入っていた
倉谷の一ノ滝には30分〜1時間で着くつもりであったが、2時間、遡上しても一ノ滝は姿を見せない。後から思えば取水口からの出だし早々で沢を間違った様である。その後に沢を間違えない様に右へ右へ向ったが、その時点で既に手遅れだった。沢は上流に行くに従い'04年の台風23号による杉の倒木が沢を塞ぐ様になり、不本意な巻きを強いられる。
最後は薮扱きとなる
登るに従い沢水も無くなり、草木が茂る沢を薮扱きとなる。その薮もほとんどがイバラで、アイタタ!の連続であった。先輩が上部に林道のガードレールを見付け、最後の頑張りで急登を消化すると、沢歩き3時間で友悠山荘の横に出た。えらい方向違いである。
姫路の方に車に乗せてもらう
悠友山荘からの林道の長さは先輩も自分も重々知ってる。丁度、湧き水で顔を洗いに来たハイカーが居たので、車に乗せて貰えないかお願いすると快く承諾して頂いた。これで1時間以上の林道歩きをしなくて済んだ。
姫路の方と車の中で山談議をしながらゴルフ場分岐まで送ってもらい、栃原への林道を自分の車まで歩いて帰る。
今日は風が涼しく、林道は気持ち良く歩けた。
次回のリベンジを誓う
今日は自分のナビゲーション不足で不本意な沢間違い、薮扱きとなってしまったが、沢靴の感触も掴めたし、次回は本格的に沢登りに挑戦しようと思う。さて、ロープの準備はどうしょう。
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